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Exposure Value

今日はいつもと趣向を変えてカメラのお話しです…。
突然ですがEV値ってご存知でしょうか?写真を本格的にやっていて
知らない方はないと思いますが、最近では自動露出が一般的なので
カメラのカタログに書いてあっても、気にした事が無い方が多いのではない
でしょうか。実際そんなことを知らなくても写真が撮れてしまうのですから!


Exposure Value_e0086798_12382211.jpg昔のカメラ(現在でも一部のカメラはそうですが)は、露出計を使ってカメラを使用する人が絞りとシャッター速度を選んでいました。勿論、現在のようにカメラが自動で決めてくれる事はありません。しかし手動か自動かの違いだけで、やる事は同じなのです。その当たりの事を少しだけ解説したいと思います。

Exposure Value_e0086798_1265743.jpgまず左の表をご覧ください。左からAv値(絞り値)、Tv値(シャッター速度)、ISO感度です。
絞り値(ルート2を公比とする等比数列)は、この間の値も無段階であるのですが、基準となるのはこれらの数字が表している絞り値です。手動で絞りを設定する為の絞り環があるレンズには、これらの数字が刻んであります。シャッター速度(倍数系列)も、やはり現在のような電子シャッターのカメラでは。中間の値も可能なのですが、基準はこの数字で表す値です。ISO感度も倍数になってますがフィルムカメラの場合はISO100が基準になります。
Av値が1、Tv値が1、ISO感度100のときにそれぞれ0とし、表のAv、Tv、ISOの左にふられている数字のように、一段階暗くすると+1。逆に一段階明るくすると-1。シャッター速度も同様に、1秒から一段階速くなると+1。逆に一段階遅くなると-1。
そして、このそれぞれの数字を足すと出てくる数字がEV値です。例えば、絞りが8でシャッター速度が1/125s、そしてISO100の場合EV13となります。Exposure Value_e0086798_12332632.jpgさてここで気がつく事は、EV13になる組み合わせは他にも存在するということです。絞りが22でシャッター速度が1/15sでも絞り2.8、シャッタ速度1/1000sも同じEV13なのです。
しかし前者はシャッター速度が遅く手振れの心配がありますが被写界深度は深くなります。後者はその逆で被写界深度は浅いけれどシャッター速度が早く手振れしにくくなります。昔はこのような事を瞬時に計算して被写体にあった組み合わせを考えて撮影していました。現在のカメラでも、そのような判断までは出来ませんから、シーンセレクター(メーカーによって呼び方は違いますが)とかプログラムシフトなどのモードを設定したり、予め設定されている組み合わせを人為的に変更させる事で対応しているようです。

本日はこのぐらいにしておきます。書いているうちにどんどん支離滅裂になってきたような気がするので。
またこんな感じですが、なんか思いつく事があったらここでレクシャーしたいと思います。
本当は、人に説明出来るほど詳しくはないんですけどね(悲)

by MacPaPa-blog | 2006-05-25 13:06 | カメラ(写真)